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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第8章 NASAの敏腕女史2-勧誘は危険と隣合わせ
「噂以上にとんでもない性格だ…」
「確かに…
ああまで強気な人だったなんて……」
米国至上主義者か…
かなり面倒なのに目を付けられたものだ。
「・・近い内に……」
「えっ?」
「アンダーソン研究員‥いや、女史は近い内にと言った」
「そうね…
それで私の気が変わる訳が無いのに……」
「・・・・・」
変わらないのならば、変えさせる方向に持っていけば良い…
此処は米国だ、方法など幾らでもある。
ただし、美紀の意志を無視してだろうが。
「・・今日のところは、ペントハウスに戻ろうか美紀」
「紀永??」
「嫌な予感がする…
もしもの場合に備えて、此方も多少の準備をしないといけないだろうね」
「そんなに不味い事に……」
少し不安にさせてしまったか??
だが、目の前の憂いを断つ方が先決…
今日直ぐには流石に無いだろうが、近日中‥2~3日日で某かの動きは見せる、私はそう思う。
「ともかく帰ろう美紀?」
「・・うん・・」
不安そうな美紀を促して、ペントハウスへ…
此処ならば、美紀の安全は保証出来る、1つ下の階にボディーガードを配置しているからだ。
戻った早々、ゲストルームに置きっ放しの荷物の中から、携帯を取り出して電話‥勿論遠藤にだ。
『どうか致しましたか会長??』
「ああ…
美紀が少々不味いのに目を付けられてね…
米国滞在を少し伸ばす、遠藤はニューヨーク支社で、通常業務の他に揃えて欲しい物がある」
『しかし!?』
「聞く耳は持たない…
必要な事柄は私のタブレット端末に、そして用意して貰いたい物は………」
手早く簡素に要件だけ…
今此処で遠藤に何を言われても、日本に帰る気は無い。
『・・分かりました…
今日中にニューヨーク支社に到着出来ます、必要事項も全て支社の方で…』
「頼んだ……」
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