この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第8章 NASAの敏腕女史2-勧誘は危険と隣合わせ
会長からの連絡を受けて、急遽ニューヨーク支社に向かう為の荷物整理。
大した物は持って来てはいない‥数日間だと思っていたせい。
(しかし‥あんな物を用意とは……)
私ですら驚いた…
会長が指定した物、それは普通表に出す物では無いからだ。
「本当に、面倒事のようですね」
ああまで強行な会長も数少ない、しかも怒気が孕んでいた様子も…
会長が本気で怒るなど、私ですら数回程度しか見た事は無い。
仕事としては、そういう表情を"作る"が、プライベートは至って穏やか…
その会長が本気で怒るとなると、余程の事があった‥そう推察出来る。
「ともかく、次の便には乗らなくては…」
ボストンから飛行機だと、ニューヨークまではそう時間は掛からない、1時間もあればニューヨークに到着出来る計算。
そこから車で30分もあれば、ニューヨーク支社に到着する事が可能。
「そう……」
何かあったのであれば、こちらも危ない…
それに………
「手早く、話だけは通してしまわないと」
荷物も纏め終わり、手に持ってから、隣の新島さんの部屋へ……
"コンコン"
「はい??」
「遠藤です、急ですがお話があります」
ガチャと扉を開けて、新島さんが出て来てくれる。
「新島さん、予定外の事になりました…
会長がもう暫く滞在すると言っています」
「え?
でも??」
「新島さんは、会長が帰国されるまで、このホテルに滞在して下さい…
決してペントハウスの方へは行かないように」
「ですが食事とかは??」
困惑する新島さん、気持ちは分かる…
だが、踏み込んではいけない事だって、世の中には存在する‥会長と美紀様の関係のように……
・