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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第2章 東大合格‥したけれど?



考えて見たら、紀永がお酒を飲むのって見た事が無い。


ぁたしに合わせてなのか、飲まないのか……



「紀永はお酒強いの?」


「私??」


その間にも、部屋の電気を消し、ツリーの明かりだけが灯ったリビングで、紀永が器用にワインを開けて、高価そうなワイングラスに注いでいる。



「仕事上の付き合いで飲む程度だが、潰れた事は無いね…
ああ‥倉原には潰れたか……」

「へ!?」


なんで倉原??



「当時は私も16だったんだが、倉原も分かっていて飲みに連れ出されていたんだよ…
しかも、向こうは顔色1つ変えずに、日本酒1升とか当たり前で、それに付き合い何度か潰されたかな??
お陰で酒は強くなったがね」


「全然知らなかった…
家では全く飲まないもの」


本当‥家で飲んだ姿は見た事が無い…
そんなに強かったんだ倉原父は、逆に煙草の方はヘビースモーカーなのは知ってる。


まさか、どっちもだったなんて……



「おや?
家では自粛??」


「うん、見た事無い」


「・・・
確か今でも、会社の宴会とかで若いのを潰してると聞いていたんだが…」


「宴会……
うん、宴会で遅くなるって時もあったけど、帰って来る時は普通だったと思う」


「相変わらず酒豪な訳だ」


「ちょっと意外……」


そこまで強かったとは…
という事は、それに付き合っていた紀永も………



「まあ‥昔話はこの辺で…
とりあえず飲もう?」


「あ‥うん!」


ワイングラスを掲げて乾杯…
うわ‥凄く飲みやすい、このワイン。


多少、葡萄本来の渋みもあるけど、ライトな感覚で口当たりが良い。



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