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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第8章 NASAの敏腕女史2-勧誘は危険と隣合わせ
「本社ホストの方が上だから…」
何重のセキュリティーパスワードを解除し、漸く執務室の端末から本社サーバーへ…
「・・保存は営業になるのか……」
とりあえず、営業の記録の方へアクセス…
「・・・
やれやれ、分割されている、重要性が高いのはこっちのようだな」
同じく少し手を加え、次はこっち…
一覧を見ると、これで全て‥よくもまあと言いたい数、これも同じ方法でタブレット端末に回して仕込み終了。
「やれやれ…
何が世界最高水準だ、外部委託ばかりで……」
流石に、昼間のあの言葉に怒りを感じた…
初めの様子だと、美紀ははっきり断る様子だったから、口は挟まない‥そう思っていたのだが…
『日本?
あんな小さな島国で、何が出来るというのよ!
大国米国だからこそ、此処までの技術的進歩を遂げた、そう思わないかしら美紀?』
この言葉に、引っ掛かりを覚え…
『随分ね…
NASAが日本の技術を、買ってあげていると思わないのかしら?』
流石の私でも、この言葉で本気に…
はっきり言ってしまえば、IT関連は日本の方が上…
各国から寄せ集めて、美味しいところだけをを、自国のように言う米国より、余程マシというもの。
「・・はぁ‥これでは、あの女史と変わらんな……」
つい、目頭を押さえて溜め息…
どの国だとて、自国愛は多少なりともあるとは思う、ああまで顕著なのは珍しいが、私だとて米国か日本と言われれば、迷わず日本を取るだろう。
別に米国を非難する気など毛頭無いが、売り言葉に買い言葉というのだろう、あの女史の売り言葉を、つい買ってしまった‥私らしく無い。
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