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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第8章 NASAの敏腕女史2-勧誘は危険と隣合わせ
"カチャ…"
「・・!!」
音に驚いて見れば、躊躇いながらコーヒーを置く美紀の姿。
「すまないね借りて…」
「うんん、邪魔をしたら悪いかなって…」
「いや、丁度終わったところだよ…」
本当に、全てを閉じた時に、美紀がコーヒーを置いた、だからこそ驚いたのだが。
「・・?
メール??」
「メール?
・・って、はぁ……」
メールの点滅の上に、如何にもですと言わんばかりの髑髏マーク・・
「ウィルス入りよ…
一発で分かるようにしてあるの」
「スルーして消すのが一番だ…」
「普通は…
でも、開けたとしても相手に弾き返すよ、そういう風に私が組んで仕掛けてあるから」
「意外に過激だね?」
美紀の性格から言えば、かなり過激なやり方。
「そうでもしないと懲りないでしょう?
開けても大丈夫だよ、相手は大変だろうけど‥くすくす」
「全く、そういう方向性は本当に似ているね」
「まあ…
見習っているのが紀永だから」
確かに私もウィルス対策は、かなり痛い思いをして貰うようにしてあるが‥美紀がそこを見習うとは……
"カチ"
メールをクリックすれば、途端にウィルスバスターが作動…
しかも美紀お手製、どんな仕返しを仕組んでいるのやら。
「倍返し程度だから…
メモリーのクラッシュで済むよ‥多分」
「・・・・・」
メモリーの‥それは殆ど全壊…
これで倍返し、本気だと何をやるやら、私ですら予想が付かなくなって来た。
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