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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第8章 NASAの敏腕女史2-勧誘は危険と隣合わせ



朝…


美紀はMIT内の研究室へ…
勿論、朝食は私が作って、多少時間が無いと言う美紀に食べさせたのだが……


朝は基本、なるべくなら食べて欲しいと思うが、なかなかそうもいかないのだろう。



「やれやれ…
1人暮らしの頃に戻ったようだ」


本社近くのマンションで1人暮らし、セキュリティーもしっかりしていたし、街中という事で利便性も良い。


こう‥忙しい中で、朝からキッチンに立っていたのを思い出す…
あの頃は本当に1人だったが・・



「・・・・・」


あの頃に美紀が居たら、どうなっていたのだろうか?


美紀はまだ子供、こうして毎日良い父親を??



「・・今更だ……」


娘としてだけで見られない私に、あの頃と考えても仕方ないものがある…
倉原に預けたからこそ‥もう何度も考えた事だ。



「それよりも……」


さり気なく食器を片付け終わってから、ゲストルームへ…
荷物の中から、タブレット端末を取り出し確認。



「・・・
原文は米国にあったのか…
逆に都合が良い」


全てでは無いが、何割かは米国‥ニューヨーク支部にて保管中…
そして、一番重要な分も……



「・・使わないのに越した事は無いのだがね…
全ては向こう次第」


切り替えて、通常業務の方を見てみるが、特に支障無し…
渡米に当たって、社長‥朔夜叔父に殆どを押し付けて来たのが、良かったようだ。


・・向こうは迷惑そうだったが・・


残りの分は、本社からのコピー転送…
1日経たずに、全てを揃えてしまうのだから遠藤らしい。



「時間があるな…」


美紀は18時までには帰って来れると言っていたが、それまでこちらは動きようが無い。


一昨日のプログラム…
あれを特許申請用に書類でも作るか?


米国に居る内に、済ませてしまうのも悪くない。


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