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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第8章 NASAの敏腕女史2-勧誘は危険と隣合わせ



「視野を広げて……」


昨日、紀永に言われたあれ…
今日は、やらなければならない分だけに留めて、昨日の閲覧覆歴を見ながら、図書部門の論文を眺めてる。



「工学系‥経営‥物理‥
短い間に沢山見ていたんだぁ…」


時間にしてみれば2時間無かったのに、この閲覧量…
紀永も速読は早く、人の何倍という速さで読んでしまう。


そういうぁたしも速読派だけど…



「ヤホー美紀ー!」


「キャル?
今日も論文??」


ぁたしの研究室に入って来たのは、毎度の事ながらキャル…
今日も図書室から逃げて来たんだろうなぁ……



「??
何で美紀がこの端末?」


「ちょっと見たいのがあったから…
良いよ、私は向こう使うし……」


素早く昨日の閲覧覆歴を削除し、端末をキャルに明け渡して、ぁたしは何時もの場所に…



「??
変なのーー」


「それよりキャル、使用料は?」


「はいはい、アイスコーヒーね、買って来てるわよ…
でも美紀、アイスコーヒー以外飲まないの?」


「あまり飲まない‥かな?
文字見るには、アイスコーヒーが一番だもの」


これ、夜学時代からの癖…
どうしても、頭をすっきりさせようとアイスコーヒーに手がいってしまう‥飲めなかった時期もあったけど、今は普通に飲める。



「たまにはさー
野菜系とか良くない?
カフェインばっかりもあれだよ」


「そういうのは家で、食べたり飲んだりしているから大丈夫」


「寮じゃ無く、1人暮らしじゃなかった?」


「2人暮らしで、料理は向こう担当…
と言うより、私料理はまるっきり駄目」


今日の朝の紀永の朝食も美味しかったよ、ぁたしが泣けるくらいには。



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