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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第8章 NASAの敏腕女史2-勧誘は危険と隣合わせ
「なんか意外…
美紀って、料理得意そうなのに……」
「はぁー
料理だけは…
他は何とかなるのになぁ……」
裁縫とか掃除とか…
そういうのは一通りこなせるのに、唯一料理だけは全然駄目。
多分に‥台所に近付きたく無かった、倉原母が何時も居る場所だから…
その辺りが最大原因、避けていただけに、料理の基本すら覚える事をしなかった‥‥今考えると情けない話だけど。
「いやー
美紀でも出来ない事があるんだーー」
「キャル・・・」
ニヤリと笑うキャルに、ぁたしの方は渋い顔。
「20才の秀才の苦手が料理とはねー」
「私だって人間だもん、出来ない事もあるよ…
全てに於いて完璧な人なんて、なかなか居る訳無いし……」
ぁたしは知ってる、その完璧に近い人を…
あまりに身近過ぎて、なんて言って良いか……
「完璧ねー
天才は才能だけど、秀才って努力と言うし…
美紀だって努力してるでしょう?
完璧は天才に多いのかしら??」
「さあ??」
紀永はどっちなのだろう??
でも、貰ったあの参考書、あれを見てどれだけ努力したか伺えるし、紀永も秀才の方なんだろなぁ……
「でもさ美紀、天才の素質が無いと、秀才になれないと思わない?
努力だけじゃ限度がある、私はそう思うよ」
「そんなものかな?」
「本人は気付かないじゃ無いの?
・・美紀みたくね」
「私が例題・・・」
ぁたし自身は、自分の事を天才や秀才なんて思った事は一度も無い…
精々、周りより頭が良い程度しか思っていなかった。
それを、此処までにしてくれたのは紀永…
紀永の言葉とサポートが無かったら、ぁたしは普通で終わっていたと思う。
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