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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第8章 NASAの敏腕女史2-勧誘は危険と隣合わせ



「・・変だな??」


データーと申請書類に夢中になっていたが、時間はとっくに18時を超えている。



「18時までには帰って来れると……」


美紀の事、ちゃんと時間計算くらいはしている筈、それなのに戻って来る気配は無い。



「19時・・・」


携帯を取り出し、下の階のボディーガードに確認。



「・・・・・」


このマンションには戻って来ておらず、MITから出たという訳でも無い。


今、校内にあるであろう、美紀の車を確認させに行っているが…



"プル プル"



携帯の着信……



「・・・
ああ、分かった…
車はこちらに、私が使うかも知れない」


折り返しに、美紀のスマホへ…



「・・・・・」


繋がらない、電源自体が落ちている‥そう思う。



「学内だと思い、甘く見ていたか…」


慌ててゲストルームへ行き、タブレット端末を取り出す。



「まだ、持っていてくれれば良いが・・・」


素早く操作し、美紀の電話を入力…
スマホでは無い、日本で私が渡した携帯端末の方。



『お守りに持って行くよ?
心強い見方が来てくれるんだよね??』


そう言って、笑ってあの携帯端末を持って行った。



「・・・当たってくれ……」


見ているのは、早乙女邸を経由した、GPSトレースシステム…
美紀には一切言ってはいないが、美紀が発信した時だけでは無く、電源さえ入っていれば、こちらからの番号入力で、トレースも出来るようにもなっている。


美紀が怒りそうで言わなかったが、本当のところなのだが。



「・・・!!
持っていてくれた!」


場所は‥市街地の倉庫らしい……


端末と上着を掴み、一目散に家から飛び出す…
多分、下で美紀の車を回収したボディーガードと合う頃だろう。


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