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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第8章 NASAの敏腕女史2-勧誘は危険と隣合わせ
予想通り、駐車場でボディーガードと遭遇。
「借りるぞ!」
キーを受け取り、美紀の車に乗り一度中心部へ…
此処MITは中心部から少し離れた場所にあり、目的の倉庫は中心部の向こう、海に面した場所にある。
「全く邪魔な女史だっ!」
久しぶりに感じる本気の怒り、こんなのは2年前‥吉田春夫との一件以来。
自身の性格か、経営上冷静にという頭が働くのか、普段は怒りを感じる事は殆ど無い。
だが、私だとて人間だ、普通に喜怒哀楽くらいはある、こう本気で怒るは希だが、仕事上も怒りたい時だってあるにはある。
やはり怒りが強いのは、美紀が関わり余計な手を出された時…
こればかりは仕方ない、大切な美紀に手を出されたら、私だとて怒る‥本気で……
「思ったより混雑している…」
流石に、ボストンの道を良く把握している訳も無く、車のナビと端末のGPS発信を照らし合わせて走っているのだが、時間帯が悪かったのか、それなりに交通量が多い。
「他に脇道は……」
赤信号で停車中に、ナビに映る地図を確認…
多少ながら、反れた方が近道、地図を頭に叩き込み、青信号で車を発進させ、直ぐに脇道へ……
こちらは交通量は少なく、スムーズに車は湾岸付近まで一直線。
「この辺りだが……」
GPSは多少の誤差が出る物…
しかし、1つの建物が大きい倉庫群で、誤差は気にならないと思う。
「・・此処か……」
車から降りて、倉庫の入り口を見れば、コンピューター制御のセキュリティーロック。
「・・・
こんな程度!」
車から端末を持ち出し、鍵であるロックシステムに端末を繋ぐ。
流れるデーターから、パスワードを見つけ出し…
「私を甘く見るなよ…」
倉庫の所有者はNASA、あの女史が美紀に手を出したと見て間違い無い。
数分掛からず解除して、倉庫の中へ…
慎重に歩いていけば、縛られている美紀と、数名の男達。
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