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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第8章 NASAの敏腕女史2-勧誘は危険と隣合わせ
「なっ!?」
なんだ、この男は!?
俺の部下をアッサリと倒しやがった…
日本人格闘家か??
「・・ちっ……」
素手で太刀打ち出来る相手じゃ無い、此処は一旦引くと見せ掛けて…
咄嗟にお嬢さんから離れ、荷物の影に隠れる・・
「引いた‥か………」
そう、美紀は!?
縛られている美紀に近付くと……
「いやぁぁぁ!!
ぁたしに触れないでっっ!!!」
「・・!?」
様子がおかしい…
一体何が??
「美・・「いや!いや!男なんてみんないやっっ!!」」
錯乱!?
この異常な程の拒絶反応…
何かされた訳では無さそうだが、縛られ……
「・・・!!」
考えられる事柄は1つ、記憶のフラッシュバック…
2年前の‥あの男の記憶が、縛られ男達に囲まれた事によって、恐怖心として出て来てしまった‥のか?
まだ、心の傷は癒えていなかったという事か…
私にすら隠して……
「・・・美紀・・・」
「いや……」
椅子近くで膝を付き、ゆっくりと名前を呼ぶ…
落ち着かせる方法はこれしか無い、私の声に耳を傾けてくれるならば‥だが……
「・・美紀‥落ち着いて……」
「いや‥こないで‥‥」
「大丈夫だよ‥良く見てごらん??」
根気よく…
極力穏やかに……
「い‥や‥‥」
「美紀‥もう大丈夫だから………」
「・・・・・」
もう少しか??
「分かるだろう?
誰の声か‥‥美紀??」
「・・・きえい??」
「そう…
怖い思いをしたね、でももう大丈夫、私が居るから……」
「・・・紀‥永‥‥‥」
やっと認識してくれたらしい…
ゆっくりと立ち上がり、美紀の側へ行き、手首の拘束を外してやる。
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