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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第8章 NASAの敏腕女史2-勧誘は危険と隣合わせ



「うん、それも何となく分かってる」


「そうか…」


「・・紀永……」


躊躇いながらも、私の首に腕を絡めて…
右腕はあまり動かせないので、左腕だけでしっかりと抱擁。



「私は大丈夫のようだね?」


「何があっても紀永だけは別、紀永だけは大丈夫」


「それは嬉しいね…
私だけ‥それも悪くないかな?」


「へ!?」


「独占欲くらいあるよ私にも…」


くすっと笑い、美紀の唇に素早くキス…
まあ‥今日はこれくらいしか出来ないが……



「・・いきなり・・・」


「こういうのは、いきなりが良いんだよ…
それより、明日開けれるかい?」


「明日??」


「私が米国に居る内に、さっさと片付けようと思ってね」


待機しているボディーガードを、私と美紀が居なかった時間を利用して、ボストン中のホテルの捜索に…


クロエ・アンダーソンとオリバー・スミスは、倉庫での一件の後、直ぐに空港へ‥NASAに戻った、私はそう思う。


だとしたら、この面倒な一件を素早く解決出来る方法がある、1日で準備したが、あれで効果はあるだろう。


遠藤にも連絡済み、途中で落ち合う事になっている…
全てのお膳立ては整っているのだ、私を本気にさせた報いは受けて貰おう、クロエ・アンダーソンに……



「・・・
やっぱり痛み止め無いかな??」


「痛むんだ…
薬箱探してみるけど、本当に病院に行かなくても大丈夫?」


「そこまででは無いのだが、半分は少し眠ろうかと思っただけだよ…
明日も一騒動だろうから」


「とりあえず探して来るっ!」


私から離れて、美紀はリビングへ…
その隙に、タブレット端末に移して置いたプログラムを起動・・


とは言え、痛み止めは嘘じゃ無い、本当に少々痛むので気休めながらも、眠る為に飲もうかと、そう思ったんだが。



(遠藤には話せんな…)


良い歳をして、大立ち回り…
間違い無く、遠藤の監視の目が厳しく……


全く、あの頑固さは誰に似たんだ??

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