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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第8章 NASAの敏腕女史2-勧誘は危険と隣合わせ
分かってる、紀永が言う事も・・
簡単に克服出来ないし、何時までぁたしはこうなのか、時間が掛かるって事も分かっていたつもりだったのに、現実を突き付けられるまで、ぁたしは見ないふりをした‥‥うんん、していた。
「滅茶苦茶後ろ向きだぁ…」
後ろ向きは止めると、あの時決めた…
勇気を出そうと……
でも、その裏でぁたしは隠したんだ‥男の人が怖いという事実は、後ろ向きな考えだから。
「・・どう‥すれば良いのかな??」
ぁたし自身、意識していなかったんだから、治せと言われても…
だけど、自覚したんだから、少しずつ馴らしていくとか??
「・・・・・」
少し怖い…
また先ほどのようになってしまったら、ぁたしは自分自身を制御出来ないみたい。
大丈夫な人も居る……
紀永は勿論の事、遠藤さんとかは大丈夫、後屋敷に居る人達も……
里見教授も、リチャード博士も大丈夫、普通に会話して近寄られても何も思わない。
「・・それは‥私に好意的な人達だから?」
みんな、ぁたしに好意的な人達ばかり…
もし今、克己や冬二に近寄られ迫られたら??
多分、ぁたしは拒否する、近寄る事もしない…
それは、克己も冬二もヤる事を前提に、ぁたしを見ているから。
心も身体も、紀永以外は皆同じ…
そこは、あの頃から変わって無い、考え方も全てあの頃のまま。
「・・止めよ‥ドンドン後ろ向きになる」
この事に、答えが出るなんて、まだまだ先だと思う…
ぁたしだって、やっと自覚したくらいなんだから・・・
漸く痛み止めを見付けて、ミネラルウォーターと一緒に持って来たら・・
(紀永‥寝てる??)
少し、リビングに居たのが長かったみたい…
紀永、すっかり眠ってしまってる。
(紀永だって疲れてるよね…
ぁたしを見付けて、助けに来てくれて、怪我まで負って……)
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