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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第8章 NASAの敏腕女史2-勧誘は危険と隣合わせ



「おはよう美紀?」


「お‥はよう…
今、何時??」


「6時かな?
今日は移動があるからね」


「うん……」


少し眠そうだが、素直に起きてくれる…
元々、寝付きも寝起きも悪く無いのが、美紀の良いところ。


昨日のままという事で、美紀はシャワー
その間に、こちらは飛行機の手配を済ませてしまう。



「紀永、とりあえず湿布だけは取り替えようよ?」


「まあ‥そうだね」


シャワーから出て来た美紀は、濡れ髪そのままに、私の腕の湿布を取り替えてくれる。



「・・かなり青くなったね」


「痛みはあるが、動かせない訳じゃ無い…
棒を振り下ろされれば、これくらいの青痣は当然、逆に良くこの程度で済んだものだ」


「・・紀永って‥鋼鉄製??」


「・・・・・美紀・・・・・」


それは・・・なんて答えたら良いのか・・・



「・・冗談なのに……」


「分かってはいるが・・・・・」


「紀永‥意外に冗談通じない……」


「普段、言われ馴れないと言うか…
先ず、冗談など聞く事が無いと言うか……」


「くすくす…
珍しい紀永の苦手…
くすくす……」


「苦手‥なのかもね・・・・・」


面白そうに笑う美紀に、私は困り顔…
本当に、この手は苦手なようだ、冗談‥か……




湿布を取り替えて貰った後、ゲストルームでしっかり着替え…
勿論、髪を上げてスーツ姿の方へ、今日はこの姿の方が効果的、本当に使い分けが上手くなったものだ。


美紀にもスーツ姿と言ってある、やはりその方が効果的だからだ。



「終わったかい?」


「これで良いの??」


「ああ…
だが、もう少し宝飾品が欲しいところかな?」


「持ってないし…」


セミナーの時の、黒のパンツスーツ姿も良かったが、淡い色のタイトスカートのスーツ姿も良く似合う。


欲を言えば、身に付けているのが、あのペアリンクだけと言うのは…
せめて、時計に細身のネックレスが欲しいか??

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