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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第8章 NASAの敏腕女史2-勧誘は危険と隣合わせ
「その内、色々揃えようか?」
「学生が宝飾品……」
「そんな学生も居るだろう??」
「居るけど…
高級な宝飾品なんか身に付けていたら、狙われるもん、普通で十分よ」
流石、米国事情を良く把握している…
ボストンは治安は良い方とは言え、米国の犯罪は死に繋がる事も少なくない、銃主義の為に犯罪率は高くなる。
「今急にという訳では無いよ…
だが、時計くらい欲しいかね??」
「んー
今の世代は、スマホで済ませちゃうから…
そういう私もそうだし」
「まあ‥多いのは確かだが、身だしなみの問題…
公的な場所で、スマホで時間確認とはいかない」
「それはそうだけど…」
此処まで来ると、モラルの問題とも言うが、一般的に端末で時間確認は憚られるのは確か。
「さあ行こうか美紀?」
「うん…
でも、あまり無茶な事はしないでね」
「一応‥‥心得ておくよ」
やれやれ、美紀にまで言われるようになるとは…
これは、お目付役がもう1人増えそうだ。
ペントハウスを出て空港へ…
そこで、少し時間があったので、本気でTIFFANYの時計を購入‥本当は観光客用の土産系だが、別段使うのに支障は無い。
それに、美紀の細い腕に、繊細なTIFFANYは良く合う…
殆ど私の自己満足の為に購入したが本音だが、似合うのだから構いはしないだろう。
国内線に乗り、ただボーっと窓から外を見ている美紀、何を考えているのだろうか??
「何か‥見えるかい?」
敢えての日本語…
「空ばかり…
ただ、こうして2人だけでって初めてだなって…
それも、スーツ姿だしね」
「まあ‥あまり無いだろう…
こう急でなければ、個人でチャーターしているだろうし、私も普通に乗ったのは久々だ」
「??
米国に来た時は?」
「国際線のファーストクラス、勿論遠藤も…」
「だよね…
その姿で、ビジネスクラスに乗りそうに無いもの」
「今は‥だよ」
若い頃は、ビジネスだろうがエコノミーだろうが、空きがあったら即乗っていたのだが‥これは信じて貰えそうになさそうだ。
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