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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第8章 NASAの敏腕女史2-勧誘は危険と隣合わせ
出来る事ならば、奥の手は使わずに済ませたいものだ…
使ったところで、面倒なだけなのだから。
「アンダーソン…
確かに彼女は、此処数日NASAには居ませんでしたが、まさかボストンとは‥それも許可無く勧誘、少々お待ち下さい」
「ああ……」
「・・・・・」
ウィル・マーティンは部屋の内線から…
多分、アンダーソンに直接問い正しているのだろう、これで釣り上げられれば良いが……
「・・・
なんですって!
なんでKIEIが、私と言っているのよ!!
それをそのまま信用する気、ウィル!?」
『ともかく来い、命令だ』
「分かったわよっ!!」
どういう事なのよ!?
あのKIEIが彼女‥MIKI SAOTOMEを連れて来るなんて!!
でも、丁度良いわ…
上手く丸め込んで、あの子を手に入れるチャンスですもの。
「どうかしましたか女史?」
「ふふ…
あの子の方が、こちらに飛び込んで来たわ」
「あの子‥MIKI SAOTOMEですか?
暫くは手を出さないんじゃ…」
「せっかく飛び込んで来ているのに、逃がす手は無いでしょうオリバー?」
「・・1人ですか?」
「それが、何故かあのKIEIと一緒…
どういう経緯かは知らないけど、何も関わっていないKIEIを丸め込んで、あの子を捕まえれば、それで終わり」
「・・本当にそうですかね?
その前に、無断勧誘‥どうやって説明するんです??」
「どうにでもなるわ、付いて来るなら、その頬のみっともない湿布を取ってから来る事ね」
「誰のせいだと……」
知らないんだもの、上手く誤魔化せば良いだけの話…
それくらい簡単な事じゃない、相手はたかが留学生よ、私が‥この米国が負ける筈無いじゃないのよ。
「行くわよオリバー」
「・・はぁー
俺は知りませんよ女史」
何、泣き言を言ってるのよ、一発殴られたくらいで…
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