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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第8章 NASAの敏腕女史2-勧誘は危険と隣合わせ
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
3人共に沈黙の中、どれくらい待ったのだろうか?
漸く部屋に、クロエ・アンダーソンと、オリバー・スミスが現れた。
「どういう事かしらウィル?」
「アンダーソン…
君は勝手に、NASAへの勧誘をしたのかね?」
「話をしただけよ…
セミナーで優秀な子が居たから話したのよ、ただ話すのにも許可が必要?
確かにMITに言ったのは事実、でも話をしただけだわ」
何で私が、言い訳しなくちゃならないのよ?
でも、此処に居るのだから丁度良くない??
後は捕まえるだけだわ。
「話を聞いてくれる気になったのかしらMIKI SAOTOME?
丁度ウィルも居るのですもの、本格的に話をしたいわ」
一歩進んだら、KIEIがあの子の前に立ち塞がった。
「初めから勧誘と聞いているが?
それと、誘拐並びに無理やりなサイン強要は、どう説明する??」
そうだったわね、全くオリバーが失敗するからっ!
「私は知らないわ…
それは、彼女が言った言葉に過ぎないのでは無くて?
勧誘?誘拐??
そんな証拠が何処にあるのかしら??」
もう、面倒ね!
せっかく、あの子を捕まえられるチャンスだというのに……
「証拠は、後ろの男の頬の腫れそして…」
KIEIは、あの子を前に出し、スーツで隠れている両手首を出して見せた。
「彼女にあるロープの痕、あまりにも辻褄が合い過ぎているとは思わないかね??」
「ただの偶然という事もあるわよ…
Mr.KIEI、あなたが見ていた訳でも無いでしょう?
それに、何故彼女の見方をするのかしら?
同族意識なのかしらね?」
「・・どちらでも…
だが、同族意識はあるかも知れん、同じ日本人を擁護して何が悪いのかね?」
どちらでも…
どこかで聞いたわ、その言葉…
どこでだったかしら??
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