この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第8章 NASAの敏腕女史2-勧誘は危険と隣合わせ
「ちょっと待って下さい!」
ああー!
この女史は、何時もこうして話を掻き回す…
少しは俺の身にもなってみろってんだ。
「確かに俺の頬の腫れは殴られた痕です‥が、Mr.KIEI俺の頬と、彼女の腕の傷痕の関連性は?」
「関連性か……」
KIEIがさり気なく右腕をさする仕草??
隠れているが‥腕には包帯‥‥‥まさか!?
「申し訳ありませんが、その腕は??」
「腕?
ああ‥木の棒で殴られた打ち身だ…
思わず、右腕を庇って左で反撃してしまったが……」
「木の棒……」
それは……
「まだ懲りなかったら、幾らでも反撃するがね」
「・・・っ!!」
そ‥その言葉!!
『まだ懲りないかっっ!!』
昨日の‥あの杉田が言ったのと同じ言葉……
いや、待てよ…
幾ら倉庫とは言え、NASAのセキュリティーロックを痕跡も残さずに外し、日本人にしては長身で、不思議なくらい耳に残る言葉……
そんな事を可能にするのは………
「・・1つ…
KIEI‥あなたのフルネームを教えて頂きたい」
「聞いてどうする?」
KIEIはミドルネームで、本名では無いと思っていたが、もしかしたら…
当たらない方が俺‥いや米国の為なんだが、聞かなきゃ不味いだろ?この状況は……
「・・確認の為です」
「オリバー??」
この際、女史は無視だ無視!
「・・私のフルネームは……KIEI SAOTOME」
「やはり…
そして昨日の……」
何故、杉田という名でMITも入国もhitしなかったのか‥それは元々、杉田という人物は存在しないから。
杉田という名ですらミドルネームだった訳だ…
そして、目の前の人物がKIEI SAOTOME‥早乙女紀永なら、かなり不味い。
「あー
女史‥負けを認めませんか?
俺は素直に負けを認めますよ」
「オリバー!」
相手が悪過ぎる‥女史なんか太刀打ち出来ない程に……
・