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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第8章 NASAの敏腕女史2-勧誘は危険と隣合わせ



「ちょっと待って下さい!」


ああー!
この女史は、何時もこうして話を掻き回す…
少しは俺の身にもなってみろってんだ。



「確かに俺の頬の腫れは殴られた痕です‥が、Mr.KIEI俺の頬と、彼女の腕の傷痕の関連性は?」


「関連性か……」


KIEIがさり気なく右腕をさする仕草??


隠れているが‥腕には包帯‥‥‥まさか!?



「申し訳ありませんが、その腕は??」


「腕?
ああ‥木の棒で殴られた打ち身だ…
思わず、右腕を庇って左で反撃してしまったが……」


「木の棒……」


それは……


「まだ懲りなかったら、幾らでも反撃するがね」



「・・・っ!!」


そ‥その言葉!!



『まだ懲りないかっっ!!』


昨日の‥あの杉田が言ったのと同じ言葉……


いや、待てよ…
幾ら倉庫とは言え、NASAのセキュリティーロックを痕跡も残さずに外し、日本人にしては長身で、不思議なくらい耳に残る言葉……


そんな事を可能にするのは………



「・・1つ…
KIEI‥あなたのフルネームを教えて頂きたい」


「聞いてどうする?」


KIEIはミドルネームで、本名では無いと思っていたが、もしかしたら…
当たらない方が俺‥いや米国の為なんだが、聞かなきゃ不味いだろ?この状況は……



「・・確認の為です」


「オリバー??」


この際、女史は無視だ無視!



「・・私のフルネームは……KIEI SAOTOME」


「やはり…
そして昨日の……」


何故、杉田という名でMITも入国もhitしなかったのか‥それは元々、杉田という人物は存在しないから。


杉田という名ですらミドルネームだった訳だ…
そして、目の前の人物がKIEI SAOTOME‥早乙女紀永なら、かなり不味い。



「あー
女史‥負けを認めませんか?
俺は素直に負けを認めますよ」


「オリバー!」


相手が悪過ぎる‥女史なんか太刀打ち出来ない程に……

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