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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第8章 NASAの敏腕女史2-勧誘は危険と隣合わせ
「まさか本名だったとは…
そして、そのお嬢さんの父親……」
「・・えっ!?」
「調べたのか……」
女史は驚き、向こうは冷静…
そりゃそうだ、世界的に有名なKIEIが、お嬢さんの父親なんだからな。
「・・・
それに、もう1つ…
クラスター社‥‥日本的に言えば、早乙女グループの現会長」
日本では早乙女財閥と言ったか?
早乙女財閥は一族の名で、会社の正式名称はクラスター社。
IT関連なら、世界でも5本の指に入る大会社の現会長…
実態が掴めない謎の人物としても有名、まさかKIEIと同一人物、そしてあの杉田とも同一人物とは、本当に勝てる見込みが無い。
下手したら国際問題まで発展するぞ!?
「どういう事よ!?
彼女と親子は分かるとして、なんでクラスター社が出て来る訳??」
「女史、早乙女紀永という名は、日本で1人しか居ないんです…
そして、クラスター社の現会長の名も早乙女紀永、つまり彼女はクラスター社現会長のお嬢様です……
そりゃ意志が固い訳だ、会長の1人娘で跡取り、それも秀才のお嬢様‥うちが何を言っても首を縦に振る訳が無い」
一番、当たって欲しくない可能性が当たってしまった…
やっぱり貧乏クジだな俺。
「たかが日本の1企業じゃないのよ!
そんな1企業とNASAを一緒にするつもり!?」
不味い‥あの時もこれで……
「はぁ…
まだ言うかね……
言った筈だ、NASAがそうして技術を独占しているから‥と」
「えっ!?」
「私は別にNASAに‥米国に媚を売るつもりは無い……」
早乙女会長は、横に置いていたジェラルミンケースを持ち上げ、テーブルの上に乗せて開く‥その中身は……
「・・KIEIプログラム並びに、我が社がNASAと契約を結んだ契約書…
まだ、私の娘に手を出す気ならば、今此処で全ての契約を破棄しても構わない、そして……」
タブレット端末を1つ取り出し、待機モードになっているプログラムを1つ開いて来た。
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