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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第8章 NASAの敏腕女史2-勧誘は危険と隣合わせ
「・・オリバーさん…
数ヶ月単位でしたら、お受けします、本当に先ほどの内容で良いのですか??」
今度は、英語に切り替えオリバーに回答、美紀もなかなか使い分けが上手い。
「勿論です…
この提案内容は、ホワイトハウスから直接俺に送られて来たもの…
ああ‥報酬の方は書いていなかったなぁ……
この際だから、お詫びも兼ねて、良い報酬金額を引っ張り出して来ますよ」
「はぁ…
報酬ですか……」
今度は、美紀の方が困り顔、元来物欲の少ない美紀に取っては、報酬と言われてもピンと来ない‥そんな感じか。
「契約してくれたら、俺も安心出来ますよ…
なにせ後ろに、とんでもなく怖いのが付いている……
米国としても、KIEIとクラスター社は敵に回したく無い‥1代で会社を何倍にもした実績も良く分かる、経営や交渉に関したら天才的だ、まさかあんな方法で来るとは、誰1人思わなかった、考え方が突拍子過ぎる」
「・・最短で最良の選択をしたまでだが?
一番の契約になっているKIEIの方は、元々社内用に作った物で、無理して表に出して使用契約を取らなくても良い…
それを利用したまでだ」
グループが安定している今、あのプログラムは社内展開だけで十分…
後は殆どオマケに過ぎない。
「この時点で負けている…
世界でKIEIプログラムと言えば、喉から手が出る程欲しい物、それを社内用と言い切るとは…」
「今はOS基本のみだが、その内新しいのに変更になる‥共同開発で、縮小軽量化された新しいタイプになる予定…
共同開発という事で、使用契約は更に難しくなるだろう、私の他に共同開発者の承諾も必要になるのでね」
「また難題を…
共同開発者は?」
「Witch of the fingertip‥とだけ言っておこう…
既に、米国の特許法に基づき申請を出してある」
「・・・
何時の間に……」
美紀が日本語で小さく一言…
MITに行っていた、あの隙に手続きを取ったのだから、美紀が分からないのも通り。
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