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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第9章 Witch of the fingertip-指先の魔女-
紀永のあの言葉…
確かに、KIEIプログラムも、それから発展させた社内OSも全部把握してる。
システムチェックしてたくらい、紀永のプログラムは、ぁたしに取ったらお馴染み。
「・・・
そうだよね‥今なら結構な数の企業のプログラムが見れる…
1回全部‥基本から応用まで見れば……
共通点が見付かるかも知れない」
メインで使っている端末に座り、請け負っている企業の管理サーバーへ潜って見る。
「・・・
やっぱり、ベースから全然違う…」
根本的に紀永のを前提に、プログラムを組んでいるから、遥かに落ちる基本プログラムじゃ適合しないのも通り。
こっちが緻密に組み過ぎていて、ベースが追い付いていない‥だから付加が掛かって止まってしまう。
「他は??」
KIEIプログラムを使っている企業はスルーし、全く別のOS基礎を使っている企業ばかりを選ぶ。
「どれも軽いし…
確か‥喉から手が出る程、使用契約が欲しい企業が山ほどって…
うん、良く出回っているタイプのOSじゃ、あれには勝てない」
国際的にメジャーなOS‥家庭のパソコンとかにも良く基本OSとして入っているやつだけど、KIEIプログラムを使ったOSより性能が遥かに落ちるのは確か。
そう思って、一番使われているメジャーなOSのプログラムを、じっくり見た事が一度も無かった。
「・・・
根本的な間違い・・・」
世の中、一番メジャーな方が上…
幾ら性能が良くたって、一部にしか使われていないんじゃ、話にならないって事。
「組み直しかな?
今のままじゃ、何時まで経っても堂々巡り」
もう少し、色々な企業のプログラムを見て、共通点を探したい…
と、言っても、ぁたしが見れるのは、精々10か15社程度。
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