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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第9章 Witch of the fingertip-指先の魔女-



それでも、普通は見れる物じゃ無い…
許可とパスワードを貰っているから、問題無く入れるけど、普通こんな事をやったらハッキング行為だよ。



「うん、考えるよりも行動行動」


ハッキングと言えば、前に紀永が言ってた…



『ハッキング対策をするなら、先ずハッカーの手口を徹底的に調べる‥それが一番の近道だよ…
相手の手口を完全に把握していれば、こちらも対策がしやすい‥違うかい??』


確かにその通りで…
汎用性を考えるなら、汎用性を徹底的に調べれば良い。


ヒントは、随分前に貰っていたのに、気付け無かったぁたしって……



「・・・
ほんの数日だったのに、色々な事を教えて貰ったし……」


ぁたしが忘れていた事…
ぁたしじゃ、考え付かない事…


だった3日で沢山の事を、教えてくれた…
本当‥ぁたしなんて、まだまだひよっこで、紀永に全く適わない。



「これから‥だもん…
さあ、そう決めたら、講義でも行って見よう!」


ぁたしは一度全てを止めて、視野を広める為に、新しい一歩を踏み出す事にした・・・








「・・やあ、キャロライン……」


「あ……」


「約束の物…
だが、あくまでも内定であって、そこから先はキャロライン次第」


あれから…
クロエ・アンダーソンの処分に始末を付け、漸くホワイトハウスに戻った俺。


戻ってから、俺に回って来た、お嬢さんとの外部スタッフ契約内容に奔走して、やっと決まった契約書を持って、MITにやって来た。


そのついでに、口約束だったキャロラインとの内定契約‥まあ、これは俺1人の独断で貰って来たが、内容的にはそこまで悪い物じゃ無い。


俺だって、個人のコネはそれなりにある方だ‥多分。


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