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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第9章 Witch of the fingertip-指先の魔女-



この‥正式に来た契約書のように、特例措置…
国って、国家って‥都合が悪かったり、正規では法に引っ掛かりそうになると、直ぐに特例措置という名ではぐらかす。



「俺ですか?
意外に、今のポジショニングが気に入ってたりするんで、変わる気は無いですねぇー」


「気に入っているんですか??」


あの話から、気に入らないと思ってしまったよ。



「面白いと思いません?
まあ、素性は隠さなければなりませんが、目的こそあれ色々な場所に行ける訳ですし、場所が変われば面白い事も沢山ある…
俺は、アンダーソンの部下ってのも悪く無かったんですよ、少々人使い悪いタイプでしたが、研究員自体は面白かったんです、元々コンピューター学は専攻する程好きでしたから」


「・・今、NASAの方は??」


「籍だけは残しています、後は部署移動という事で停止状態ですか…
また何があるか分からないので形式的措置‥他にも籍だけ残している政府機関や企業は沢山ありますし、偽名登録のも沢山……
あ!
オリバー・スミスは本名ですから心配なく」


「・・ぷっ・・」


ぁたしに取ったら、オリバーさんはオリバーさんで、そこを問うた訳じゃ無いのに…


でも、色々な場所で色々と面白い…
それって、仕事とは言え、紀永が視野を広めてと同じ意味……


それと、1つだけ聞かなくちゃ…



「クロエ・アンダーソンは‥どうなったんですか??」


諦めるような人じゃ無い、はっきり聞いておかないと、後々関わる事になるのは少し……



「国内追放処分、もう米国に居ません…
今はメキシコ辺りですかね?
後、日本にも連絡をして、日本国内も入国不可措置も取っています」


「そうですか…
国内追放‥米国至上主義者に取っては、一番辛い処分ですね」


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