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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第9章 Witch of the fingertip-指先の魔女-



「逆ですよ、ああいう思考の持ち主が、一番犯罪を犯しやすい…
アンダーソンは学生時代から、そういう地下組織に接触していた、だがあの頭脳‥NASAに入る事は確定で、危険思想家として俺が監視する事になった……
これだけの大国になると、そういう思想家が沢山居るんです、その中から国家に危険を及ぼし兼ねない人物をマークするのも、FBIと特別管理官の仕事の内、俺もまたどこかに入り込むんでしょう‥それが仕事ですから」


「大変な仕事ですね…」


簡単に言ってるけど、素性も名前も変えて、目的の人物だけをマークする為だけに潜入するのは、並大抵の事じゃ無いと思う。


本当‥映画の世界…
でも、米国じゃ現実なんだ。



「・・それよりも、契約書の確認の方‥良いんですか?」


「へ!?
やだっ、私ったら!」


話に夢中で、内容確認が中途半端!


慌てて、もう一度読み直し……



「・・・・・」


経済アドバイザー
つまり日本的に言えば有識者になるのかな?
日本程、厳格なラインは無いようだけど、100人程からなるアドバイザーの1人になるって事‥経験値が少ない私で大丈夫??


それと、NASAの外部技術スタッフ…
これも、外部という事で請け負い仕事と、新プログラムに対するアドバイザー。


どちらも、此処MITからで良いらしく、更にホワイトハウスとNASAの一部システムにアクセス可能、そのまま出来上がったレポートやプログラムを、転送すれば良いようになっている。



「こちらとしたら、国家の仕事を優先して貰いたい思惑が多少あって、企業からの方減ったでしょう?」


「そう言われれば…
殆どの企業が次を入れて来なかった……」


「政府が直接圧力を掛けたんで、企業だって大人しくするしか無い‥確信犯ですが…」


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