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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第9章 Witch of the fingertip-指先の魔女-
今日も黒のスーツを着てホワイトハウス…
此処では基本的に黒が基準、勿論それは分かるよ、中枢機関だもん。
すっかり馴れてしまった、髪を上げてのナチュラルメイク姿、最近は違和感も少なく周りに溶け込んでいる。
「お!
来てた来てた」
「オリバーさん…」
こっちに来た時は、オリバーさんがぁたしに付くように…
悪い意味じゃ無いよ、オリバーさんも初めの内に、そう断言していたし。
ミドルネームとは言え、早乙女のお嬢様を借りているんだから、ボディーガードは必要…
だから、すっかりこの件に関わってしまったオリバーさんに、ボディーガードが回って来た‥そう言っていた。
「今日は?」
ボディーガードと言う名の、事務仕事も兼ねているオリバーさんに話を聞くと、今日はドバイから来ている企業との会合があるとか。
こんな個別な会合は珍しい事では無く、こっちじゃ無い時はMIT内とか、コンドミニアムを使って会合をする時も……
オリバーさん、コンドミニアムを見て呆れていたっけ……
『やっぱり早乙女氏は、美紀さんに甘い…
こんな場所を、簡単に用意しちまうんだからなぁ…』
うーん…
やっぱり、紀永のやり過ぎなのかな?
あのコンドミニアムは??
そんな訳で、都合が良いからと、コンドミニアムで、打ち合わせや会合も多くなっている。
「ドバイの企業…」
「ほい、資料…」
すっかり砕けた話し方をするようになった、オリバーさんと一緒に、広く長い廊下を歩きながら、貰った資料を確認。
「ドバイだけど、本国は日本…
と言う事は日本人」
日本からドバイへ進出している企業‥‥って!?
「オリバーさん…
これってイヤミ??」
「俺も朝に渡されて、初めて知ったんだ…
もっと前に分かっていたら止めていたさ」
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