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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第9章 Witch of the fingertip-指先の魔女-



「・・失礼ですが、アジア系‥日本人ですか?」


「言った筈です…
Witch of the fingertipと……」


「それは本当に失礼しました」


こう名乗っている以上、国籍も本名も教える気は無い‥向こうも素早くそれに気付いたよう。



「話でした…
ドバイは今、IT関連にとてつもない力を入れているのをご存知でしょうか??」


「ええ…
ドバイは中東の経済中心地、それもIT産業に掛ける熱意は、かなりなものとは聞いています…
米国からも、かなりの数がドバイに流れている筈です」


「確かにその通りです…
日本企業はまだ少なく、他国に押されているのが今の現状……
そこでです、是非とも貴女の力をお借りしたく、こうしてアポイントを取った訳です」


「・・政府では無く、私個人ですか?
私はあくまでも、政府経済アドバイザーですが??」


「同時に、S級プログラマーでもある…
今ドバイが推し進めているフリーゾーン、それに参入したくWitch of the fingertipのアドバイスを頂きたいと……」


フリーゾーン…
ドバイが進める経済特区で、多数の業種‥ITから自動車産業、銀行‥そんな企業が‥特に海外企業が多数進出、その整備はハードソフトどちらも高い技術力を必要とする。


つまり、IT関連からソフト系整備のライバル会社が持つ、整備特権をクラスター社が勝ち取りたいよう…
クラスター社の技術レベルは、世界最高クラス‥一部だけど…



「1つ…
クラスター社には技術協力‥つまりプログラム使用契約を結んでいるのをご存知ですか?」


「はい、今クラスター社が使うOS基本は、Witch of the fingertip KIEIの最新バージョンに、クラスター社が独自に開発した物とは理解しています」


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