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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第9章 Witch of the fingertip-指先の魔女-



「では、私の一存では、力をお貸しする事は出来ません…
あくまでも共同開発、それも契約しているのは、日本にある本社……
それともMr.谷村、社内OSを切ってでも、ドバイ開発に私の力が必要ですか?」


「・・・
それは‥リンクしている社内OSを切る事は‥出来ません…
独自OSなので、切ると全てが繋がらなくなる」


「では、アドバイスと力が必要であれば、私の他に共同開発者の許可も貰って下さい…
あのプログラムを提供している以上、それから発展させるであろう、フリーゾーンに当てるプログラムは、共同開発者の許可が必要になります」


多少の嘘もあるけれど、基本的にあのプログラムを基盤に、契約以外の社外に使用するのであれば、再契約が必要。



「それが難しいからこそ、貴女の方に来た…
共同開発者KIEIは、本社以外では連絡すら取れない‥だが本社の上層部は、連絡を取る事を拒否している……
せっかくのビジネスチャンスだと言うのに、何故拡大をさせないのか…」


「・・・・・」


理由は知っている…
でも、今此処で話すべき事じゃ無い、ぁたしは米国の経済アドバイザーとしての目線から、物を言うしか無いから。



「双方の許可が取れない上に、社内OSも切れないのであれば、申し訳無いですが、協力する事は出来ません…
それがルールではありませんか?Mr.谷村??」



「・・・
その通りです…
貴女からKIEIに‥これも無理そうですね」


「無理です…
共同開発と言っても、基本は向こう、私がなんと言おうと、向こうはそう簡単に首を縦に振らないでしょう」


「・・・・・」


やるのだったら、とっくに紀永が手を出している筈…
何もしないという事は、フリーゾーン計画には、手を出す気は無いという事。


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