この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第9章 Witch of the fingertip-指先の魔女-
「では、私の一存では、力をお貸しする事は出来ません…
あくまでも共同開発、それも契約しているのは、日本にある本社……
それともMr.谷村、社内OSを切ってでも、ドバイ開発に私の力が必要ですか?」
「・・・
それは‥リンクしている社内OSを切る事は‥出来ません…
独自OSなので、切ると全てが繋がらなくなる」
「では、アドバイスと力が必要であれば、私の他に共同開発者の許可も貰って下さい…
あのプログラムを提供している以上、それから発展させるであろう、フリーゾーンに当てるプログラムは、共同開発者の許可が必要になります」
多少の嘘もあるけれど、基本的にあのプログラムを基盤に、契約以外の社外に使用するのであれば、再契約が必要。
「それが難しいからこそ、貴女の方に来た…
共同開発者KIEIは、本社以外では連絡すら取れない‥だが本社の上層部は、連絡を取る事を拒否している……
せっかくのビジネスチャンスだと言うのに、何故拡大をさせないのか…」
「・・・・・」
理由は知っている…
でも、今此処で話すべき事じゃ無い、ぁたしは米国の経済アドバイザーとしての目線から、物を言うしか無いから。
「双方の許可が取れない上に、社内OSも切れないのであれば、申し訳無いですが、協力する事は出来ません…
それがルールではありませんか?Mr.谷村??」
「・・・
その通りです…
貴女からKIEIに‥これも無理そうですね」
「無理です…
共同開発と言っても、基本は向こう、私がなんと言おうと、向こうはそう簡単に首を縦に振らないでしょう」
「・・・・・」
やるのだったら、とっくに紀永が手を出している筈…
何もしないという事は、フリーゾーン計画には、手を出す気は無いという事。
・