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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第9章 Witch of the fingertip-指先の魔女-



「いやぁー
大したもんだ……」


谷村さんが出て行った後、オリバーさんが一言……



「言葉だけで、難しい事では無かったので…
KIEIの正体を知らない、それが早めに分かったから、あんな事が出来ただけです」



だからこそ、ぁたしは使用契約の話を持ち出した、それに対し谷村さんは、理解しているとだけ答えた。


だから、ぁたしは知らないと判断し、あんな態度が取れただけ。



「自分んところの会長が、KIEI本人だと知らなかった…
相変わらず、隠すのが上手い‥あの人は……」


「本当は、許可も契約も必要無いんです…
元々、クラスター社の為に作られた物ですし、それをベースにした社内OSも、本人が作っているんですから……
ただ1つ、あのプログラムを外部に流すには、双方のミドルネームと、厳重なパスワードが必要ですけど」


紀永の個人サーバーに入っている、新しいWitch of the fingertip KIEIプログラムは、紀永だけじゃない、ぁたしのミドルネームと、設定した3重のパスワードを入力して、初めて使用契約とされ、外部に流れる仕組み。



「知っていた訳か…
参った‥最近似て来たんじゃないか?」


「誰にです??」


「早乙女氏に……」


「お手本がそうだから、やっぱり似るのかも?」


経営学も、最近ちょっとやってる…
でも、交渉事のお手本は紀永だと思うよ、何度も見ているから。



「・・・
お手本が強力過ぎると思わないか?
俺でさえ、たじろいだんだぞ?」


「そう?
プログラムも経営‥交渉術もお手本は1人だから、他が良く分からないかな??」


「・・美紀さん…
将来はああいう風になりたいのか……」


「??
人生の先輩としても、経営者としても、ちゃんと尊敬してるよ?」


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