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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第9章 Witch of the fingertip-指先の魔女-
うん、早乙女会長として尊敬してる…
経営手腕も交渉術も、他より1歩も2歩も上を行ってる人だから、尊敬に値するとは思ってる。
父親としても、人生の先輩としても尊敬出来る…
何時も的確なアドバイスをくれて、ぁたしが見えなかったものを見せてくれて……
プライベートは別だと思うけど、ぁたしは紀永を尊敬している。
「出来たら、ああなりたいとは思う…
最近、経済アドバイザーと言うか、半分外交みたいな事をやって、少しは自信が付いたかな?」
「さっきのみたいじゃ、大概の奴はタジタジだと、俺は思うがなぁ…」
「だって、早乙女‥クラスター社だけは離して置かないと…
日本に戻ったら、早乙女美紀として出なきゃならないし、此処でバレるのも問題あるしね」
「早乙女氏並の一方的なやり口…」
「んー
あの落差‥やっぱり似て来たかな??」
「落差??」
「早乙女会長してない時は、終始穏やかな人だよ…
怒るって言葉が無いくらい」
プライベートは、穏やかで優しくて気を使ってくれる…
そこに、愛しい気持ちが含まれているのは秘密だけど。
「そんな人を怒らせた俺って…
かなりヤバかったんじゃ……」
「あっちで、本気で怒ったのを見たのは、私も最初で最後かも?」
普段は、絶対にあり得ないし…
あの時は、その‥ぁたしも絡んでいたから。
「やっぱり不味いだろぉー!?
俺、五体満足??」
「・・ぷっ……
大丈夫、もう怒ってはいないから…
でも、米国からの正式な謝罪文は、鼻で笑ってたかな??」
あのアンダーソン騒動の後、日本に戻った紀永の元に、米国政府からの正式な謝罪文書が届いたとか……
紀永の方はと言うと…
『まあ‥牽制だろうね…
KIEIとクラスター社が米国から撤退すれば、NASAを初め、かなりの場所に影響が出る‥ただそれだけだよ』
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