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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第9章 Witch of the fingertip-指先の魔女-



「最近、俺の方が適わなくなってないか?」


「さあ?
でも、米国政府がこんな機会をくれたお陰だとは思っているよ??」


「初めから、才能は認められていたからなぁ…
それに、余計な交渉術まで付いちまった」


「余計な‥って…
オリバーさん!」


だって、必要な事でしょう?


何時ものぁたしじゃ、全く太刀打ち出来ない…
だからこそ、紀永のように、別のぁたしを作って頑張っているのに……



「少し‥無理をしてるんじゃないかと思ってね…
この後、経済部門会議な」


「無理なんか…
ともかく、今日は日帰りは駄目みたいだね」


MITは、こっちを優先にと言っているから、日帰りじゃ無くても大丈夫なんだけど、ちょっとコンドミニアムの方で、やりたい事があった。



(しょうがない‥明日かなぁ…?)


やっとだから、早くと思ったのに‥残念……



「すまん……
なるべくMIT内と言う話だったのに、予想以上にWitch of the fingertipのレポートが的確で、外せなくなって来たんだ」


「そこは良いよ、必要とされてる方が大事じゃない?
私でも、必要と言ってくれるだけマシだと思っているから」


「随分過小評価…
その道のプロでさえ、一目置くWitch of the fingertipとは思えないぞ?」


「過小評価かぁ…
それ、前にも同じ事を言われたよ」


「・・早乙女氏??」


「そう……
もう少し、自分の為に勉強しても良いんじゃないかって…
それからだもん、本格的にコンピューター学や政経学を学んだのは‥だから真面目に勉強したのは2年ちょっと、18才の後半から東大入試前まで早乙女邸で習った程度、後はこっちに来てからだし……」


「それで、20才の秀才か‥とんでもない才能だ」


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