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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第9章 Witch of the fingertip-指先の魔女-
「私とKIEIでは得意分野が違う…
でも、合わせると丁度良いみたい、私1人だと失敗が多いしね」
確か‥まだ論文以上の成果は出していない、あくまでもMIT20才の秀才の方。
指先の魔女としては、経済・プログラマーどちらも世界クラス…
この間、正式にS級プログラマーと認められもしたんだなぁこれが……
そして、外交や交渉術にも才能を発揮…
これは、ホワイトハウスに、Witch of the fingertipが居ると噂になった為に、面会会合を求める国や企業が、多数押し掛けてしまったが故の出来事。
「指先の魔女としての会談会合、上も少し制限してくれないかなぁ…?
一応言ったんだけどね俺は……」
「今みたいのじゃ無ければ、なんとかなるよ?」
「あれはな-
流石に俺も焦ったさ」
少しだけ肩の力を抜いて、彼女の隣に腰を下ろす・・
初めの頃こそ避けられていたが、今はこう彼女の隣に座っても、怯えるとか嫌がるという反応は無い。
縮んだ距離・・・
最近は、こう何でも話してくれるし、男でも心開いた対象には恐怖心は表れないようだ。
まあ‥こうなるまで、暫くの時間を要したが、俺があんな事をやっちまったせいでもあるので、これは仕方無いとは思っている。
「あれはかなり心苦しかったよ…
クラスター社だし、参入したいって言う気持ちは分かるから‥でも………」
「でも???」
「やっぱりケジメってあると思うよ…
言ったでしょう?
本社上層部は拒否だって、だとしたら私が手を出す訳にもいかないし、許可が下りる事も無い…
そのラインを崩しちゃいけないと思う」
「・・・
やっぱり、無理してないか?」
「だから、無理なんか……」
本人がそう思っても、知らず無理をしている事がある…
俺的には、そっちの方が心配なんだ。
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