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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第9章 Witch of the fingertip-指先の魔女-
どうも初めに、演技半分とはいえ誘拐脅し紛いの事をして、彼女の恐怖心を引き出してしまった負い目。
更に、それを目の当たりにしたが為の、保護欲とでも言うのだろうか?
こう‥守ってあげなきゃと言う感情が働いてしまう…
彼女にはああ言っているが、本当は俺自身が半ば無理やりボディーガード役を買って出た。
政治の中心ホワイトハウス‥言わば善悪強者の巣窟伏魔殿。
そんな場所に彼女1人をなんて、俺が耐え切れ無く…
彼女がホワイトハウスに居ない間の、事務的仕事とボディーガード‥このホワイトハウス内での拳銃の携帯許可を取り、ボストンに行くのも自由、一応管理官の仕事の範疇内だから、彼女に付く事に関しては問題無し。
逆に、有名になったWitch of the fingertipにガードを付けるのは当たり前、上のそんな思惑も…
彼女は呑気だが、今国内ではKIEI並のVIP待遇であり、余計な者から守るのが今の俺の任務。
実は俺以外にも、国家からのボディーガードが付いており、更に早乙女側からも個人のボディーガードが付いている。
今、彼女の周りを取り巻く環境はこんな感じ…
ただし、彼女は1学生の態度を崩さない、どんなに有名になっても‥だ。
だからこそ、無理をしてるのでは無いのかと、心配になってしまう…
彼女に負担を掛けているのでは無いかと……
「あ-
えーと……」
俺の得意技‥ポケットの中に色々忍ばせて置くのが好きで、その中からアメ玉1つを取り出し、彼女の手に……
「オリバーさん??」
「少しは糖分も必要ってなぁ…」
本当は、気休めながらも、リラックス効果を狙ったんだが…
「なんか‥子供扱い……」
おや?
彼女は不服のようで…
決して、子供扱いをした訳では無いのだが……
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