この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第9章 Witch of the fingertip-指先の魔女-
「疲れには糖分が一番だって…」
「だからってアメ玉……」
「だって、何時もアイスコーヒーを飲んでいるだろ、美紀さんは…」
「あれ無糖だよ?
糖分よりカフェイン派だし…」
いっ!
俺とした事が、そこまでは調べていなかった…
「なんか‥遠藤さんに似てる…
あっちも、私の事を子供扱いだもん」
「遠藤??」
誰だそれ??
「早乙女会長の第1秘書だよ…
この間も一緒に米国に来てたし、秘書と言うより公私共にお目付役?
その遠藤さんも、会った時から子供扱いっぽいの」
そんなの居たのか…
まあ‥秘書と言う事だから、俺が会って無くて通り。
「別に俺は子供扱いなんかしてないぞ?」
「そう?
アメ玉の時点で……」
「だから、してないって…」
言葉で通じんのなら行動…
丁度、横に座って居たので、彼女の額に軽く口付け……
「・・・へっ!?」
「大人流の挨拶…
普通、頬だけどなぁー」
向こうは、額に両手を当ててビックリ顔…
そこは純粋に驚きであって、恐怖心の欠片も見受けられない。
「大人対応だろ、美紀さん??」
「・・・大人過ぎる・・・」
・・ああ!
日本人は、挨拶キスの習慣は無かったか?
「そりゃ失礼…
だが、そろそろ本当に会議の時間なんだが…」
「え?
う‥うん…
事前資料欲しいな、オリバーさん」
「はいはい……」
抱えていた資料を彼女へ…
クラスター社の方と余談で、結構時間を喰ってしまった。
とは言っても、彼女の資料を読むスピードは速く、5分もあれば全て読み終わってしまう‥分厚い資料を……
「・・・
うん、全部頭の中に叩き込んだ…
会議行こう?」
「残り15分、ギリギリか?」
慌てて応接室を出て、小会議室へ…
勿論、彼女が無難に会議を終わらせたのは、言う間でも無い。
・