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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第9章 Witch of the fingertip-指先の魔女-



『焦っている‥ね…
フリーゾーンは、多額の資金が注ぎ込まれているが、海外参入‥中国や韓国などが多数入っていて危険も多い……
そんな中で、うちのシステムを展開する気は無いね、もっと他にやるべき事があるだろうに、谷村は何を考えているやら』


「・・普通に考えたらそうだよね…
中国系が多数入っているんだし、システムを外部に出したら……」


『許可なぞ無視して真似して使う…
あの系の企業だ、直ぐそういう方向性に走るだろう、断って正解だよ美紀』


「うん、紀永ならそう答えると思った…
それに本人も、本社上層部が承諾しない、そう言っていたから、フリーゾーンは無いって判断した」


『くすっ…
しっかり読んでいるね、最近忙しいのだろう?
日本にまで、指先の魔女の話は入って来ている、ホワイトハウスに顔を出すと…』


うっ…
しっかり知られてるよ魔女外交・・・



「まあ…
Witch of the fingertipで受けちゃったし、プログラム公表で名前だけ有名になって、会合会談ばかり増えてはいるよ…
半分は使用契約欲しさだけど、そういうのは全て却下し捲って、本当に私の力が必要なところだけ‥数社手伝っただけかな」


胡麻擂りは容赦無く蹴っ飛ばす!
それが、最近ぁたしが覚えた交渉術。


ただ、本当にプログラムとは関係無いところで、協力しているのはある…
経済アドバイスだったり、プログラムアドバイスだったりと、何社は引き受けた。



『ともかく、谷村の方は私が抑えるから、心配は無い…
本当に、ドバイはネットバンクだけにしようかね??』


「拡大には反対路線だもんね紀永は…」


事業拡大には消極的…
これを知っていたから、ああまで強固な態度で却下したんだけど……


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