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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第9章 Witch of the fingertip-指先の魔女-
『無駄に拡大して、共倒れは後免被りたいと私は思うがね…
それで無くとも未だ増えているんだ、そろそろ手を引くところは引かないと、グループ全体のバランスが崩れてしまう恐れがある‥だから拡大には否定派なんだよ』
「それも分かってるから…
そう、話は変わるけど報告の方……」
『・・良い話??』
これ‥良い話なのかな?
「どうなんだろ?
前に話していた、簡易版プログラムが出来上がったの」
『縮小軽量化の簡易版かい?』
「うん、既存のどのプログラムにでも合わせられる‥だけど、元々あのプログラムから簡易版を作ったから、プログラムが似てるのよ…
MITで公表しようかとも思ったんだけど、あまりに似てるから何か言われそうで……」
『もしかしてこっちに??』
「・・紀永に預けた方が良いかなって…
プログラム自体は、100回程テストをして、全てクリアーしてるし、仕上がりも完全‥なんだけどね」
パクりとも思われたく無いし…
此処は、紀永に預けた方が良いかなって思った訳。
『構わないよ…
美紀が完全と言うのなら、不具合すら無いのだろう……
こっちに流してくれれば、ザッとチェックしてWitch of the fingertipの名でまた登録する』
「バレない為にも、その方が良いよね…
後は紀永に任せるから」
やっぱりWitch of the fingertipと、MITの早乙女美紀は別人と思わせておきたい…
勿論、後々の為に……
『そういう方向は任せて?
悪いようにはしないし、美紀の得になる方へ手続きはするから』
「そこは信用しているよ紀永を…」
『ああ…
当たり前だよ‥美紀の為だからね』
「・・・うん・・・」
相変わらずだなぁ…
さり気ないところで、さり気ない言葉だもん。
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