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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第9章 Witch of the fingertip-指先の魔女-



『ともかく、完成おめでとう…
かなり苦労していたからね、私も完成してうれしいよ』


「ありがとう…
どうしてって気付いたら、後は早かったんだけど、あまり暇が無くて漸くだったの」


やっぱり、紀永におめでとうって言って貰えると嬉しいな…
こういう、恋する乙女の思考回路は、全然変わらないねぁたしも……



「今日はワシントンだから、明日ボストンに帰ってから流すと思う‥何時もの場所で良いんだよね??」


『勿論…
元々、好きに使って構わないと言っているだろう?』


「とは言われてもね‥やっぱり紀永のだから」


『今は2人のだよ…
分かるよね‥美紀?』


「う‥うん……」


だから、どうしてこう、さり気なくこういう言葉が出て来るのよ紀永は!?


電話越しに、ドキドキしてるぁたし…
超遠距離恋愛モード‥だから切ったら寂しくなるのにっ!



「と‥とりあえず明日…」


『ああ…
楽しみに待っているよ』


「・・・・・」


ふぅ‥切っちゃった…


でも、時間的にそろそろ紀永の方が仕事時間に入るし、これ以上長電話も出来ない。



「・・・
早乙女会長‥だもんね・・・」


日本は朝…
多分、早乙女会長の紀永が、ドバイ支部の方に何だかの手は入れる‥それも早急に……


焦っていた、あの感じだと、本当に何をするか分からないから、早めに連絡を入れた。



「あ……
休み言いそびれたし…」


完全に決まったのに、ぁたしの馬鹿っ!


日程言えば良かった…
まだ、数ヶ月先だけど……



「どうして肝心な事忘れるかな??」


紀永と話した後なので、もうそのまま日本語でブツブツ…
何時も肝心な事は後回し、ぁたしも全然懲りてない。


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