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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第9章 Witch of the fingertip-指先の魔女-
普段、幾ら頭脳明晰で、かなり大人な対応をしていたって、まだ20才の普通の女性。
こう‥プライベートで見せる彼女の表情は、公的な時が嘘だと言う程表情豊か…
こちらが本来‥ただ俺達米国が、彼女に20才以上の事を押し付けているだけ。
「・・普通ですよ美紀さんは……」
ちょっとだけ頭に手を置いて撫で撫で…
「だから、オリバーさん、それって子供扱い……」
今度は少しむくれた…
表情がコロコロ変わって、見ていて楽しい‥だが……
「だから、大人だと思っていますって…
撫でられるのが嫌なら、これでどうです?」
「・・へっ!?」
彼女が座っているベッドの隣に座り‥彼女をそっと抱き締めて見る・・
「今日のところは、俺で我慢して下さい…
誰かのぬくもり‥少しは安心するでしょう?」
一瞬だけ身を固くしたが、彼女は俺に抱かれたまま身を任せて‥‥と思ったら・・
「あの……
スーツの中‥何か硬い物…」
「え?
ああ、すみません」
ついうっかり…
一度彼女を離し、スーツのジャケットを脱ぐ。
「・・・拳銃・・・」
「護身用ですよ…
ほら、俺ボディーガードだから」
そう、普段からジャケットを脱がないのは、脇に固定してある拳銃を隠す為…
腰でも良いんだが、俺はこの位置の方が使いやすく、大概こうして拳銃を所持している。
流石に今はと思い、拳銃をホルダー事外してベッドの上に…
彼女の方は、置いた拳銃を複雑そうに見ているが……
「初めて?」
「え?」
「本物の拳銃を見たのは?」
「・・・
日本で普通に生活していたら、拳銃は一生縁が無い物だから」
「日本は、銃規制が厳しい国だったか…
確か所持だけで罪……」
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