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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第9章 Witch of the fingertip-指先の魔女-
「そうよ…
一般人が銃を見る事なんて無い、そりゃ銃犯罪があるのは知ってるけど、米国の比じゃ無いもの」
「それは本当に悪かった、見せるべきじゃ‥「仕方無い‥此処は米国だもん」」
彼女はちゃんと理解している、この国がどんな国か…
複雑そうな顔をしていたが、銃自体に否定的では無いらしい。
「・・そうか……」
今度こそ本当に、彼女を抱き締める‥その華奢な身体を…
「オリバーさん……」
「我慢して…
多分‥彼氏が居るだろうけど……」
「え!?
どうして……」
言っちまって良いのだろうか?
彼女のプライベートだろうに‥俺は……
「指輪……」
「あ………」
「右指の指輪…
絶対に外さないだろう?
多分ペアリング、だから彼氏が居ると思った」
「・・・・・」
何も答えない…
やっぱり不味い事を聞いちまったか俺!?
ただ抱き締めた時、彼女も俺の背に手を伸ばそうとして、寸前で止めた…
今は、胸元のYシャツを握っているだけ。
「・・・
規則正しい心臓の音…
凄く久しぶりに聞いた気がする・・」
「俺だって人間だからなぁ…」
こう言って誤魔化したが、心臓の音が聞こえるくらい近く‥俺が言った事への、彼女なりの答えなのだろう、彼氏が居ると…
「・・安心するよ…」
「そりゃあ良かった…
ぬくもりだって、たまには大切だと思うぞ?」
「そうね‥って!?」
彼女のジャケットを、さり気なく脱がせて…
「この方が、余計にぬくもりを感じられると思ってなぁ」
「・・くすっ……」
安心した笑い…
漸く、本当に信用して貰った気がする、俺に完全に身体を預け、安心した表情で心臓の音を聞いている彼女‥いや美紀さん。
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