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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第9章 Witch of the fingertip-指先の魔女-
「俺だって男なの!
こんな事をしてたら本気になっちまう…
彼氏が居る女性に、手を出す訳にはいかないでしょう」
「それは‥うん、そうだよね」
怖がりもしないし、抵抗もしない…
ただベッドの上で、2人こう‥と言うか、俺が抱き締めているだけ。
本音を言えば……
アップにしているからこそ見える、柔らかく吸い付きそうな首筋に、唇を這わせたいとか、そんな魅惑的な欲望もあるが、絶対我慢だ俺っ!
キスだけでもギリギリ…
その先に行ってしまったら、また美紀さんの信用を失う事になりかねない。
欲望をある程度は抑える事は出来る、そう訓練を受けた…
欲望の赴くままになんかやってたら、FBIなんか務まらん。
抑えるのも堕とすのも訓練の内…
内部捜査が主だ、そういう方向性の訓練だってある‥人には言いたく無いが……
「・・背中‥温かいです・・」
「俺も…
美紀さんの体温、物凄く温かい……」
もう少しだけ‥美紀さんの腰に回してる腕の力を強くして…
本気で力を入れてしまったら、折れそうな程細い腰…
それに‥驚く程、体重が軽いのを俺は知っている。
あの誘拐紛いの事をした時、MITから連れ出すのに美紀さんを持ち上げた。
最悪、担いで密かに学内から抜け出そうと思っていたのだが、あまりの軽さに横抱きのまま学内を通過‥それくらい美紀さんは軽い。
こんな華奢で軽い女性が、20才の秀才とは…
しかも今は、海外の大使や大手企業トップさえ、簡単にあしらう程の強さ。
だから俺は心配で、つい仕事の範疇を超えて、色々と構ってしまう。
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