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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第9章 Witch of the fingertip-指先の魔女-
「・・・
参った・・・」
他のボディーガードを帰しているので、部屋からあまり遠くまでは離れられない。
拳銃とジャケットはしっかり戻している、この方が仕事だと少し落ち着ける‥俺の心の問題だが。
「・・あんな事を‥するとは……」
欲望はあったかも知れない…
だが、美紀さんのあの行動は、完全な予想外。
男性不振の美紀さんが、あんな事をするとは思わなかった、俺の考えも甘い甘い。
どうやら、信用している男性には、拒絶反応は全く現れない、それは良く分かった。
(それにしても……)
あのテクニックに、一瞬だけ見せた大人の表情…
まるで、性的な事は俺より知っているような・・
(・・どんな奴なんだろうな、美紀さんの彼氏は…)
あんな表情をさせる程、美紀さんの身体を…
論点はそこじゃ無い気もするが、あれは完全に性的な事を熟知している大人が見せる表情‥だっ。
俺自身、性的な事は可も無く不可も無く…
仕事として女性と関係を持った事もあるが、ああまで妖艶に見えた女性は数少ない。
商売系か、金持ち‥企業のトップクラスが密に囲う、性的に仕込まれた女性とか‥俺が見たのはそんな程度。
それなのに、美紀さんからあの表情を見るとは思わなかった…
そして、理性が完全に飛びそうになった俺。
何故あそこまで、止まらなくなりそうになったのか?
ギリギリ理性が働いたが、今部屋に戻ったら、俺はまだ何をするか分からない。
(・・頭を冷やせ…
彼女は保護対象だろっ!)
国家が認めた、正式な保護対象者…
そんな美紀さんに、俺が無理やり手を出してしまったら、クビじゃ済まない‥間違い無くあの世逝き。
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