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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第9章 Witch of the fingertip-指先の魔女-
「・・何故・・」
あの魅惑的な瞳を見て、一度だけ‥一度だけで良かった、美紀さんの唇に触れるのは…
後は優しく抱き締めて、見守っているだけで良い…
俺の役所なんてそんなもの。
少々お節介が過ぎるが、まだ仕事と思えるところで、踏み止まれる‥そう思っていた。
だと言うのに…
現実はキスだけで欲情し、美紀さんのやる事を受け入れ、更に暴走しそうになり……
無理やり拒否すれば出来た筈、なのに俺は止めるどころか、本能のままに快楽の方向に頭が向いた‥そして美紀さんの口の中に白濁を……
無い事に欲望に勝てず、美紀さんの上手過ぎる行為に悦に浸った…
唇に舌に本気で感じ‥そこに喜びを感じた俺が確かに存在する。
ほぼプライベートと言う事で、気が緩んだのか?
「どうなんだろうなぁ…」
欲望は理性でコントロール出来る、そう訓練された俺が、ギリギリまで理性が働かず‥こんな事が上に知られたら配置変え間違い無し。
それは少し嫌だと思う。
「??
あれ‥俺なんで嫌だと思うんだ?」
配置変えなんて毎回の話、それなのに今配置変えは嫌だと思う…
俺は美紀さんと離れたく無いのか??
(離れたく無い‥とは思う)
美紀さんは守ってあげたい‥俺の中の保護欲、それは理解しているが、離れたく無いと思う俺の心は、何故離れたく無いと思ってしまうのだろう?
「・・・
駄目だ‥考えが纏まらん」
いまいち理解出来ない、俺自身の心の内…
こういう時は、寝るに限るんだが‥寝れるか俺?
「いや、無理にでも仮眠くらいしないと、朝が辛い」
1日くらいは大丈夫なんだが、流石に集中力が落ちる…
仕方無しと部屋に戻り、美紀さんに背を向け、無理やり仮眠に持ち込む。
少しだけ眠れれば、それで良いと思って……
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