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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第9章 Witch of the fingertip-指先の魔女-
「・・・・朝‥‥」
ぁたし昨日…
そう、どうしようも無くて、そのまま寝ちゃったんだ。
・・あんな事してしまったから・・・
「おはよう!
しっかり眠れた?」
ベッドの向こうには‥‥オリバーさん・・
「おはようございます…
昨日はその‥ごめんなさい……」
辛そうなオリバーさんを放って置けなかった…
だからって、あんな事……
結果、余計に辛そうな瞳をしたオリバーさん…
それ以上何も出来ないくせに、ぁたしは……
「・・・
何で謝るかなぁ?
大人なんだ、別に普通だろ??」
「でも……」
「ほら!
朝一の飛行機だったよな?
昨日そのまま眠っちまったんだから、シャワーくらい使った方が良いぞ?」
「え…
うん、そうだよね」
オリバーさんに促されてシャワーへ…
「・・・
私の‥馬鹿・・」
シャワーを浴びながら、つい一言…
オリバーさんの言う通り大人なんたから、同じ部屋に居れば、あってもおかしくは無い話。
抱き締められた時に拒否していれば…
ホームシックなんて弱い心のせいで、オリバーさんのぬくもりを拒絶出来なかった。
ぁたしが悪い…
久々に紀永の声を聞いたせいで、寂しさが募ってしまい、オリバーさんのぬくもりに身を委ねて、更にあんな事までして……
「やっぱり私の馬鹿・・」
全てを委ねられないくせに、中途半端にオリバーさんを煽る真似を…
冷静に考えたら、ぁたしはどれだけ馬鹿な事をしたのか実感させられる。
良く知っているとはいえ、男の人の欲情に付き合ってしまった…
それも唇で諫めるだけなんて‥男性がその程度で収まりが付く訳が無いのを、ぁたしは知っているのに……
オリバーさんが止まってくれなかったら、あの先ぁたしは…
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