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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第9章 Witch of the fingertip-指先の魔女-
受け入れる事が出来た?
「・・・・・」
心を偽れば、受け入れる事は出来たかも知れない‥そう、18才の頃のぁたしのように、偽った身体だけの関係。
でも、それが良い事だとは、今は思わない…
ぁたしは、あの頃のように逃げている訳じゃ無い。
話せば止まってくれた?
そんなのは、ぁたしの勝手な都合…
一度本気になった男性が、そう簡単に止まらないのは、ぁたし自身が身を持って体験し、嫌な程理解している筈。
オリバーさんが、辛そうな瞳をしながらも、大人として止まったからこそ、ぁたしは何も無く終わった。
「ヤられてたって、文句も言えなかったんだ私……」
ぁたしが煽った‥それに間違いは無く、あのまま押し倒されていたって、拒否する権利なんて無かったと思う。
「・・どうして、こういうところは学習能力が無いのかな私…
散々思い知ってるじゃないの」
2年以上、紀永だけだったから、気持ちが弛んでいたとか?
ただ、紀永と同じ状況になったら?
そう思ったら、身体が勝手に動いていた‥相手はオリバーさんなのに…
「もう少し、気を引き締めなくちゃ…」
幾らオリバーさんが信用出来る相手だからって、やって良い事と悪い事があるよ。
昨日のぁたしは、悪い方に向いてしまった‥それも半分意識する事無く…
「普通…
普通だよ私……」
大人なんだから、逆に何時もと変わらない普通の対応、それが大人だと思う…
ぁたしはもう18才の子供じゃ無い、成人した大人なんだから、動揺しちゃ駄目。
オリバーさんに変な気遣いをさせるなんて、大人のやる事じゃ無いもの。
「・・・
平常心・・・」
最近培った、表の場所でのぁたしの顔を作り、シャワーを止めて着替えへとブースを出た。
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