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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第10章 久々の帰国は大騒ぎ?



「・・・
随分と日本に拘っていますね?」


内容的に、日本が関わっているのが面白く無いらしい。



「完全に経済協力をしています…
日本は小さい国ながら、その経済力は強大、その日本が米国と協定を結べば、ヨーロッパ各国は脅威でしか無い」


「ですが、日本はヨーロッパ各国とも、協定を結んでいると思いますが?」


「一部は…
全てに於いて協定を結んでいる訳では‥日本は何かと細かく協定を結びたがります」


言いたい事は分かるけど、日本政府だって世界の中で生き抜く為の処世術‥とは言えない私の立場。



「・・・
では、米国と同条件で協定を結びたいと?
ですが、それは無理な条件、こう言っては失礼ですが、フランスに米国程の輸出量が確保出来るとは思えません」


「問題はそこです…
別に米国と同じ物‥とは限らない、別の物または方法で構わないのではないかと言う意見もあります、そこの感想を是非ともお聞かせ願いたい」


「・・・・・」


どう答えようかな?
日本はトーマ大使より良く知っている、それは当たり前…
だけど、日本人と悟られずに答えを出す方が難しい。



「・・日本が魅力を惹かれる物とは何でしょう?
国家間で言えば、原油・小麦・砂糖…
例を上げれば沢山あります、その中でフランスが得意とする物は??」


「フランスが‥ですか…」


日本人はフランス‥フランスブランド好き…
だけと、それは国家間では無いし、個人差もある。



「確か‥粒トウモロコシの生産が盛んでしたね?
米国は今、バイオ燃料開発の為に、小麦やトウモロコシの市場値が爆発的に上がっています」


ヒントはあげたよ……



「・・なるほど…
やはり、そこに目を付けますか……」


「ええ…
後は、トーマ大使が考える通りだと思いますが?」


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