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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第11章 早乙女会長のお嬢様



在米フランス大使が気にするだけあって、本当に豪華な客船…
収容人数は、世界クルーズとかしている数千人規模とまではいかないが、その分作りは贅沢で個室も広め、収容人数は200人クラスだと、車で移動中に簡単に説明して貰った。


そんな豪華客船の中、招待客だけなので100名そこそこだとか…


早乙女関係から、日本の大会社、若干ながら政治関係者‥‥日本の経済界トップクラスの招待客…
此処まで大事‥いや、日本屈指の早乙女に繋がっていたい思惑が見え隠れしている客船内・・



「これから?」


「今日のところは乗船だけですよ美紀‥さん…」


伊織さんも、きごちなさそう‥はっきり言って3人共同じ心境…
仮面を付けて、仮面舞踏会と言われた方が、まだ楽かも知れない。


軽く挨拶を交わしながら最上階フロアーへ…
この階は、早乙女本筋しか居ないらしい、つまりぁたし達、朔夜叔父様、伊織さんの祖母恵美里大叔母様‥伊織さんは今日は大叔母様と一緒、そりゃそうだよね。


一番奥が、ぁたし達が使うロイヤルスイート…
ただでさえ豪華仕様なのに、この部屋どれだけ部屋数があるのよってくらい広い。



「・・やれやれ…
乗船だけで一騒動とは、明日はもっと面倒くさそうだ」


「本当に…
普通に御披露目だけで良かったのに、朔夜叔父様ったら……」


一応個室という事もあり、少しだけ話し方を崩しているが、何時誰が来るか分からない。


今回は伊織さんが向こうだから、第2秘書の葉山さんが動行、隣のサブルームで応対と待機中。



 "コンコン"



「・・会長‥社長がお見えですが如何致しますか?」


「・・来たか…
通して構わない」


「承知しました」


葉山さんも真面目で堅物、前は第1秘書だっただけに、会長の相手はお手の物…
会長の同意を受けて、葉山さんが社長‥朔夜叔父様を連れて入って来た。


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