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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第11章 早乙女会長のお嬢様



「大問題が来たようだ……」


「それは無いだろう、わざわざ伝手で客船1つを借り切ったというのに…」


「・・くすっ…」


意外に、朔夜叔父様相手だと、多少口が悪くなるのは気のせい?


とれは置いて、とりあえず正式に挨拶しとかなきゃ駄目だよね?



「朔夜叔父様……」


「久しぶりだな、一時帰国うっかり日にちを間違えてすまなかった」


「いいえ…
私の方こそ、このような素晴らしいセッティングをして頂き、本当にありがとうございます…
帰国して驚きましたわ」


・・一応当たり障り無く……



「・・・
随分出来たお嬢様だなぁ…
どういう教育をしたんだ‥会長?」


「私は何も…
元々身に付いていたのに、米国に行って更に色々とあったようだからね」


ソファーに座り、動かない紀‥会長…
んーこれは困ったかな?



「色々‥な…
もう少し打ち解けても良いんじゃないか?
・・嬢ちゃん??」


「・・
嬢ちゃん・・・」


多少口が悪い‥前に言ってたけど、本当に早乙女グループ社長とは思えないくらい。


でも雰囲気は似てる、多分会長が年を取ったらこんな感じになるんじゃないか‥そんな大人の魅力が朔夜叔父様にはある。



「せめて名前くらいで…」


「ん?
嬢ちゃんって言うのは気に入らなかったか…
俺的には誉め言葉だったんだけどな、流石に呼び捨ては不味いだろうし、美紀ちゃんと言うのもなぁ……」


「・・・
嬢ちゃんで良いです・・・」


呼び捨てはともかく、美紀ちゃんは勘弁して欲しい…
もう、嬢ちゃんで良い、我慢するよ。



「あまりからかっていると、反撃されると思うがね…
そうなったら、私は止める気は無い」


煽っているのか、止める気なのか…
どちらとも付かないって、ぁたし反撃して良いの??


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