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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第11章 早乙女会長のお嬢様
「紀永のパジャマも珍しい…」
「まあね、普段が普段だから言われるとは思ったよ…
それと、はいお酒‥時差ボケ気味じゃないかい?」
「うーん…
多少は‥もう少し眠れないかと思ってた」
隣に座りグラスを受け取ってチビっと…
そういう私も同じ酒に手を掛けてはいる。
「・・・
ねぇ紀永・・・」
「ん?」
「このお酒‥キツくない?」
「え??」
慌てて手に持っている酒を一口‥‥‥確かに痺れるくらいキツい‥軽めと思ったが選択肢を間違ったか!
「美紀‥無理して飲まなくても……」
「別に良いよ?
キツいけど美味しいし、米国じゃこのくらいのキツさなら普通だし…」
「??
お酒を?」
そんな素振りでは無かったと思ったが??
「ホームパーティーくらいは出るもの‥大使館のね…
何処の国のお酒も強くって……」
「なるほど……」
確かに国独特の酒は強いのが多い…
それを平気で??
「一応セーブはしてるけど、時間が長ければそれだけ飲む訳だし…
あっ! 潰れた事は無いから大丈夫」
「・・・・・」
やはり酒豪も似たのか…
いや、こればかりは体質か??
「潰れなければ、何でも良いのではないかい?」
「そうね…
美味しい方が良いもの、これも美味しいよ?」
「飲み口は悪く無いかな??」
ベースはウォッカだと思うが、これで美味しいとは…
元々、酒は弱くはなさそうだったが、米国で余計に強くなった‥とは思う。
「・・・
また‥口移しで飲む??」
少々の悪戯心‥‥
「むっ‥無理無理っ!
このお酒じゃ、本当に酔うよ!!」
「つれないね…」
「そうじゃ無くって!」
久しぶりだから、美紀をからかうのも面白い、そのクルクルと変わる表情‥見ている私の方が、心温まる。
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