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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第12章 思惑交差のパーティー
相変わらず壁に背を付けながら、本当に余計な事を思い出したと思う‥叔母のせいか…
早乙女一の問題児それが恵美里叔母…
それが私の方にも影響を及ぼした訳だが、今更なにを言っても昔話・・
「・・・・・」
叔母の前例があったから、私の方は受け入れる事を拒絶された…
勿論、男女の違いもあるが、叔母は一応20才で遠藤家に嫁いだ事になっているが、その時に産まれた子供は既に4才…
そう、私と同じく16才で叔母は子供を産んだ。
そして、社会的体裁を保つまで遠藤の方に嫁ぐ事は許されず、20才‥成人になって漸く遠藤姓に…
同じく今外交官をやっている叔母の息子‥つまり従兄弟の孝一郎は、17才で子供を持ち、まあギリギリ18才なる直前だったので、急遽結婚という事で何事も無く済んだのだが。
そのせいもあり、婚約者が事故で亡くなり、美紀だけが残った時に…
早乙女‥前会長は美紀を早乙女として育てる事を許さず、倉原に預けるという選択肢しか私に残された道は無く‥‥私は随分と噛み付いたが、前会長‥祖父が意志を曲げる事は一度として無かった。
(・・・
本当に昔話だ…
今はこうしているのだから・・)
この経緯があったからこそ、私は会長まで上り詰める気になったのだし、朔夜叔父のように自由という言葉も捨てた。
これで良かったのかどうかは別として・・・
(??
叔母は?
社長は・・・捕まっている‥さて、どうしたものかね・・)
叔母を抑えに動くべきか、このまま静観か…
叔父の言う通り、叔母も今日ばかりは余計な行動はしないとは思う。
思うのであって、叔母のトラブルは意識してやっている訳では無いので、どちらとも取れない。
(参った…
・・・伊織が動いた??)
流石に見かねたのか、伊織が叔母の元に…
これは仕方無い‥皆警戒しているのだから。
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