この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第12章 思惑交差のパーティー



どうしよう…
会長から絶対に1人にならないって念を押されているのに、伊織さん慌てて行ってしまった。


今のぁたしは早乙女のお嬢様、簡単に彼方此方と歩く訳にもいかない。


それに……



「・・・・・」


一見華やかなパーティーだけど、その裏って結構黒い…
挨拶回りをして気が付いた、此処に来てる人はぁたしを見ているのでは無くて、ぁたしの後ろにある時期後継者候補それを見ている。


今のぁたしじゃ間違い無く候補とは縁遠い…
何も知らない深窓のご令嬢をしているから。


だから、エスコート役の伊織さんに目がいく…
自然に考えて、伊織さんがぁたしの婚約者候補と見られ、さり気なくかわすぁたしより、伊織さんの実力を見ようと目を光らせている感じ。


米国で随分鍛えられたよねぁたし…
ホワイトハウスなんていう真っ黒な場所に出入りしていると、自然にそういう裏側を見る事が出来るようになった。


多分‥ぁたし、顔はこれ以上ないというくらい、にこやか穏やかに笑っているけど、目だけはとんでもなく冷たい目をしてると思う。


挨拶する人の度に、敵か見方か、良い人間か悪い人間か、嘘か本当か‥その人の表情や話し方…
全てを観察しているぁたし……


まるで人形に戻ったよう…
そう、付属高の頃の『秀才のお嬢様』に戻った感覚‥他人を冷たい目でしか見れなかった、過去のぁたし。


身にはなったけど、ぁたしは‥このぁたしが嫌い…
言いなりで、勝手に作り上げられた嘘のぁたしだし、人を謀る物としてしか見れない嫌なぁたしの姿。



(最近は無かったのに…)


早乙女邸に行ってから暫く経つまで、ぁたしはずっとそんな感じで人を見て……


やっと心の奥くらいには沈めていた感覚…
それを今更……



(・・考える前にどうしよう)


伊織さんは行ったきり、社長は誰かと話していて、割り込める感じじゃない。


/466ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ