この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第12章 思惑交差のパーティー
「何かあったか!?」
「ああ…」
先に来たのは朔夜叔父の方、無理やりでも話を打ち切って来たのだろう。
「美紀が会場の外に出た…
それはまだ良いが、葉山からの話だと男3人に捕まったらしい」
「男3人?」
「ああ…
外戚関係・・・」
「おいっ!
それって!?」
どうやら叔父も、私が何を言いたいのか理解したらしい。
話をしている最中に伊織も合流…
流石に伊織も青い顔をしている。
「申し訳ありません、私が離れたばかりに…」
「いや、問題は私にもあるんだ…
相も変わらず、女に付き纏われていたところに、タイミング悪く美紀が来た・・」
「相変わらず女の誘惑か、お前毎回だな」
「私は何もしとらんよ、向こうが勝手に寄って来るだけだ」
とはいえ、毎回と言われるのは、あながち間違ってもいない…
私にその気が無くても、女の方が勝手に来る‥素姓を隠しても……
「今、後を追った一色を待っているのだが…」
「追わせていて、何故こうなる?」
「囮を使って撒かれた…
一色は尾行や体力系だと、かなり落ちてしまう」
秘書の性質上、口は上手いが体力的にはそこそこ、平均程度の成人男性の体力…
更に一色は尾行は苦手、割と簡単に見付かったとは思う。
「・・申し訳ありません!」
一色が合流し、私達に向かって深々と頭を下げる…
別段怒る気で呼んだ訳ではない。
「一色、もう一度状況報告を…」
「はい…
美紀様が会場からお出になられ、そのままこちらのエントランスに走るつもりだったとは思います…
ですが、その後を3人の男が追い掛け、美紀様に追い付き、私が見た限りでは何か‥注射器‥‥そのような物を美紀様の肩に刺した、そう見えました」
注射器??
やはり計画犯か・・・
・